打粉作り (11/6月24日)
先日、艶すりを終えたので打粉の粉(内曇砥の粉)を作ることにしました。
打粉とは刀の手入れに使うもので、良く時代劇に登場しますので一般の方もご存知かと思います。
打粉からでてくる粉で古い油を拭い取ることで、刀剣油を塗り替えてお刀の手入れをします。
大村砥を取り除く
艶を擦っていた時の様子です。
まず擦り終えた大村砥を取り除きます。
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まず内曇砥を薄くする為に使用していた大村砥を取り除きます。
飽和しているので水を足して良く混ぜます。
最初のろ過
自然沈降濾過法にて、上質の内曇砥石の微細粉末を作ります。
まず最初に新しいバケツ2杯に上澄み液を移し入れます。
すると底に荒い沈殿物が残りますので、この沈殿物を全て洗い流し容器も綺麗にします。
最初のろ過で20回程度、上澄み液を残して
底部の荒い沈殿物を流してから容器洗浄を繰り返します。
その2
さらに濾過分別行為を何度も繰り返しましたので、約バケツ一杯分に量が減りました。
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今度はバケツ同士で上澄み液だけ残し何度も何度も濾します。
この段階から放置する時間を長くして自然沈殿するのを待ちながら濾します。
この段階で最初から50回以上繰り返しています。
その3
今度は容器を小さな物に変えて放置時間をさらに長くして、
上澄みを残して下部の液体を捨てて、容器を洗い同じ行為を繰り返します。
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一日置くとと内曇砥の砥石の粉が沈殿して透明な上澄みの水が出来るので
今度はその上澄み水だけを捨てて量を減らしながら濾していき二週間程度で濾過分別を完成させます。
乾燥させる
濾過の工程は終わり、容器をボウルに変えて今度は乾燥させていきます。
スポイドにて上部の水を捨てながら乾燥させていきます。
乾燥完了
完全に乾燥して白くなり割れも発生しています。
梅雨時だったので大変時間が掛かりました。
底部は比重の重い部分なので、念のため削り落とします。
完成
刀剣書の修理 (08/9月11日)
古い落丁した新刀大鑑を貰ったので自分で修理することにしました。
ただこんなに分厚い本を製本した事がないので不安でしたが、
ずいぶん傷んでいますし自分が使う為なので思い切って挑戦してみました。
落丁した部分の清掃
研ぎの仕事には関係ありませんのであしからず。
あくまでも私の我流ですので(webで勉強しましたが)
ご覧の方は参考程度にして下さい。

現状、ばらばらの状態の本です。

まず古い糊を削ぎ落とし
落丁した背の部分を清掃します。
背に切れ目を入れる

糊の接着面積を増やすために、のこぎりで1センチ間隔で
深さ2ミリ程度の切り込みを入れます。
背固め1

製本のり(木工ボンド)を歯ブラシや短く切った筆で塗りこみます。

ホットメルトをグルーガンで厚さ約2ミリで均等に
なるように塗り込みます。 乾いても構いません
背固め2

今回は丈夫な和紙を使いましたが、この本は網戸の網のような
科学繊維を使っていました。折り曲げにも強く丈夫そうでした。
アイロンで和紙が平らになる様に押し付けながら、ホットメルを
溶かしながら平らにします。

約1.2時間、乾燥させて余分な部分を切り取りました。
表紙の接着 完成

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背表紙の剥がれた部分も取り補強します。

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背にもボンドを塗り数時間、固定したら無事に完成しました。

なんとか開く事が出来ました。
鞘清掃 (08/4月22日)
古い白鞘で研磨のご依頼を頂いたものは割鞘して掃除をしています。
割り鞘清掃しておかないと、また同じところから錆びますし、ヒケも入りやすくなるからです。
割り鞘

まず鞘を割ります。続飯で貼っていれば写真のように、
簡単に割ることができます。(ボンドによる張り合わせは割れません)
清掃

錆びていたところ(鞘当たり)は色が変わっているので、
その部分を小刀で削り取ります
そして木賊(とくさ)で磨き清掃します。
糊付け

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糊付け
続飯(そくい)をつくります。
ごく少量のご飯を水を加えながらねります。
やはり炊きたてがいいですね。
鞘貼り、その他

鞘貼り
慎重に糊をごくごく薄く中に糊が入らない様に塗り、
紐できつく貼り合わせます。この時にきちんとずれていないか確認します

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その他
目釘が折れていたりした場合は新たにつくります
写真のように木っ端が巻かれていて破れたりしているものは貼り直します。
艶作り (07/9月22日)
ここではまず刃艶つくりからお話しようと思います。
刃艶というのは、仕上げ研ぎに使う特殊な砥石です。
刃文に沿って白く化粧をするために使います。
木端

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艶すり作業の最初はまず良さそうな木端を探しです。
良く詰んだ細かい目の物が良くそして色んな種類、
色んな硬さの物をすります。出来るだけたくさん効率よく取れるように
鏨で薄く割ります。内曇は筋が多いので、出来るだけ筋が少ない所をよって割ります
大村砥

大村砥で内曇砥の木端をすります。
粗い砥石で細かい砥石をすって薄くします(非常に原始的なやり方です)。
厚みは1ミリ以下に、できるだけ均一な厚みになるよう、薄くなる前に
割らないように注意してすります。研師の修行の最初はまずこれです。
しかし全部の工程ができるようになると必然的に良い艶が無駄なくすれます。
薄くした物を乾かす

薄くすれたものを今度は良く観察します。そして良い面の方を青砥、
内曇砥の順にすって表面をつるつるにします。
これは最終的に刃艶は漆の面が出るまで使うので、良い方を漆でとめるのです。
表面をきれいにする理由は、刃艶は仕上げ研ぎに使うものなので、
張る面をきれいにしないとヒケが入るためです。
漆で裏打ち

いよいよ漆で吉野紙を張ります。このとき注意しなければいけないのは
吉野紙の繊維が指先で感じれるぐらい薄く塗らないといけません。
漆で裏打ちするのは艶が割れないようにすることと、滑り止めの役目もはたします。
漆が厚く繊維まで見えなくくらい塗ると指先で滑るからです。


