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井上真改は名を井上八郎兵衛、初代国貞の次男として寛永七年に生まれる。25歳の承元元年に和泉守を受領し、万治四年に菊花紋を切る事を許された後に井上真改と改名し大阪正宗と称された新刀期を代表する名工です。天和二年に死去するまで多くの名作を残しています。特に特徴的な後期になっての作域は、郷義弘を範とし大小の沸が厚く付き、匂いも霧のごとく深く冴え明るい。地は肌つみ綺麗で地沸厚く付き明るく晴れ冴える。
二代国貞の井上真改に改名する一年前の作で非常に稀な平身の寸延びの短刀です。刃は直刃調にのたれに互の目を交え、匂口深く金筋入り 小沸厚く付き明るく冴え返りは深い。地は小板目良く詰み地沸微塵につき地景が細かく入る。先日、佐野美術館主催の短刀の美の展覧会を拝観させて頂きましたが、同館所蔵の真改の平身の脇指が本作同様の作域を垣間見れて 興味深いものでした。物打ち辺に他より顕著な互の目を交えて返りが非常に深い物で共通した作域を見せていました。