短刀 銘 源 清麿
弘化丁未年八月日
源 清麿は信濃の国に文化十年に生まれ(真雄の弟 次男)姓は山浦、 名を環と云う。 初名正行、弘化三年に清麿と改名する。 兄真雄と共に上田藩の刀工河村寿隆門に入る、信濃において独立したが 一時刀工を断念するも松代藩柘植嘉兵衛の紹介を得て江戸へ出府、 嘉兵衛の師 旗本窪田清音の門に入る。弘化初年に江戸四ツ 谷北伊賀町に鍛刀場を開いた事 から四ツ谷正宗と云われる。四十二歳 で自刃するまで、長州萩、 兄真雄の 信濃に於いて数振り作刀する 数奇な人生を送った清麿は刀剣界でも 特別な意味を持ち古刀、 新刀等時代 を超えた存在でもある。