杉原美術刀剣研磨工房 (日本刀の研ぎ諸工作)

第1回 短刀選集


個人的な好みでもありますが、短刀に絞って掲載します。
自身の研ぎであるかは関係なく写真、押し型の勉強としてUPします。
短刀は全身押し型が無理なく書け、写真と比較しやすいので
地刃の様子が理解して頂けるかと思っています
第1回目にふさわしい名作、清麿の短刀をご紹介します。

短刀  銘  源 清麿
         弘化丁未年八月日




源 清麿は信濃の国に文化十年に生まれ(真雄の弟 次男)姓は山浦、 名を環と云う。 初名正行、弘化三年に清麿と改名する。  兄真雄と共に上田藩の刀工河村寿隆門に入る、信濃において独立したが 一時刀工を断念するも松代藩柘植嘉兵衛の紹介を得て江戸へ出府、 嘉兵衛の師 旗本窪田清音の門に入る。弘化初年に江戸四ツ 谷北伊賀町に鍛刀場を開いた事 から四ツ谷正宗と云われる。四十二歳 で自刃するまで、長州萩、 兄真雄の  信濃に於いて数振り作刀する  数奇な人生を送った清麿は刀剣界でも  特別な意味を持ち古刀、 新刀等時代 を超えた存在でもある。

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本作清麿短刀について







地鉄は板目に地沸厚くつき潤いよく、地景の入った鍛えに流れ肌交じる。                  刃は互の目に大きめの互の目が交じり、                         所々長く足入り金筋盛んで匂口冴える。                            焼き刃がよく沸えよく働き、帽子が突き上げ長く返り、フクラが枯れた      典型的な左文字を意識した姿と焼き刃を見せる。
非常によく練れた地鉄に長く入った金筋、覇気に満ちた相州伝の作風が    窺え姿が非常に均整がとれ傑出した出来口の短刀である


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